「きゅうり」

きゅうりの小秘話

私たちにとってなじみが深い食べ物で、漢字で書くと「胡」の字がつくものが
3つあります。「胡麻(ごま)」、「胡桃(くるみ)」、「胡瓜(きゅうり)」です。
ここに共通している「胡」というのは、中国の西方地域、
また西域民族の総称なんだそうです。ということは、これらはどれもあの
シルクロードを通って中国→日本に入ってきたことを示しています。

きゅうりの知られざる世界

きゅうりは96%が水分残りの4%にビタミンやミネラル、炭水化物などがわずかに含まれる程度です。

しかし、昔から民間療法で利尿、消炎、催吐を促すとされ、利用されてきました。中でも利尿効果は大きく、むくみやだるさをとる「水気をおとす」野菜としてよく用いられます。これは水分とカリウムが多いからでしょう。

農家では、湿度の高い季節に水につかる田植え作業で下半身のむくみが起るので、予防のためきゅうりを利尿剤代りに食べる習慣があったといいます。

急性の腎炎や膀胱炎、二日酔いにも効くと言われています。

生で使うときは塩でもむのが苦味をとるコツです。きゅうりにはビタミンCを破壊する酵素アスコルビナーゼが含まれていますが、アスコルビナーゼの働きは、すりおろした野菜同士組み合わせた時に問題になります。薄切りで使うなら全く心配ありません。

時々頭の部分が苦いものがありますが、この苦味成分はククルビタシンと呼ばれる物質。これは水に溶けにくく、熱にも安定しているので、料理しても残ります。切り捨てた方がいいでしょう。

きゅうりの旬・見分け方

ブルームのついたおいしい露地ものは、7〜9月に東北や各地の高原地帯のものが出ます。ハウスものの旬は5〜8月です。

選び方としては、緑色が濃く、夏場は表面のいぼが痛いくらいのものが新鮮。冬はいぼで見分けるのが難しい。曲がりは味や鮮度に関係ないが、太さが均一でないものや、太すぎ細すぎは味が落ちる。鮮度が落ちるとしなりがでてくる。

保存法としては、水気をふきとり、紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に。低温過ぎると凍りやすいので注意。


一口メモ・・・なぜきゅうりを「かっぱ」というか?

昔、かっぱは水神が妖怪化したものと考えられていたそうです。きゅうりは水神信仰とむすびついていたので、夏が近づくと、疫病や水難をさけるため、きゅうりを川に流す風習が全国的にあったそうです。ここからかっぱ=きゅうりになったと言われています。