風邪とインフルエンザ(流行性感冒)

 風邪は、最もありふれた疾病で一年を通してかかったことのない人の方が少ないのではないでしょうか?
こういう統計があります。アメリカでは、風邪症候群が一年間で1億例、欠勤・欠席日数はのべ3.000万日と言われております。日本では、風邪にかかる人は、1年に2〜3回はかかると言われており、一般に症状は軽くて1週間前後で自然治癒するのが普通です。
 しかし、軽く考えて放っておくと”かぜは万病のもと”と言われるように風邪が導火線となって肺炎とか気管支炎になることもあります。特に抵抗力の弱い小児や老人は早めに手当てするなどの注意が肝心です。

 風邪はその原因により、普通感冒(かぜ)とインフルエンザ(流行性感冒)のようなウイルスや細菌によるものとに大別されます。

 風邪の症状として起こるものは、
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、全身の痛み、関節の痛み、筋肉痛、耳の痛み・・・etc。
複雑な症状を呈します。

どうして風邪をひくのか? 

 一般的にいう”風邪”は、暖かいところから急に寒いところに出たときや、風呂から上がった際の湯冷めや寝冷えの様に、急に冷たい外気に触れ、体温が奪われると体温調節機能が乱れ、鼻、のどにうっ血や炎症が起き、風邪の症状を呈します。しかも、比較的ゆっくりと発病し、症状も軽い経過をたどることが多いです。

一方、流行性感冒(インフルエンザ)は、いろいろなウイルス(インフルエンザウイルス、ライノウイルス、コロナウイルスなど)や細菌が上気道(咽頭、喉頭、気管)に感染すると、激しい風邪の症状を呈します。人によってタイプは異なりますが、先に挙げたような多種多様な症状がみれれます。インフルエンザの場合は、急に2日位で発病し、症状としては強く、全身症状を伴い気管支炎や肺炎などを併発することも多いです。

市販の風邪薬について

 市販の風邪薬には、いろいろな成分が入っています。俗にいう”総合感冒薬”です。
ここに代表的な成分を紹介します。(すべての成分ではありません)

解熱・消炎・鎮痛剤として用いられるもの

  1. アセトアミノフェン
  2. イブプロフェン
  3. アスピリン(非ピリン系)
  4. イソプロピルアンチピリン(ピリン系)

充血除去薬(交感神経興奮薬)
  くしゃみ・鼻水・鼻詰まり

  1. フェニルプロパノールアミン

気管支拡張・鎮咳・去痰薬

  1. dl-メチルエフェドリン
  2. 塩酸ブロムヘキシン
  3. リン酸ジヒドロコデイン
  4. ヒベンズ酸チぺピジン
  5. グアヤコールスルホン酸カリウム
  6. グアイフェネシン
  7. ノスカピン
  8. 臭化水素酸デキストロメトルファン

坑ヒスタミン剤:鼻水・鼻詰まり
  (眠気がきます)

  1. マレイン酸クロルフェニラミン
  2. マレイン酸カルビノキサミン

眠気防止

  1. 無水カフェイン

ビタミン剤

  1. 硝酸チアミン(ビタミンB1)
  2. リボフラビン(ビタミンB2
  3. アスコルビン酸(ビタミンC)

その他

  1. トラネキサム酸(坑炎症)
  2. 塩化リゾチーム(坑炎症)
  3. ヨウ化イソプロパミル(胃炎治療)

漢方薬

  1. 葛根湯
  2. 小青龍湯
  3. 小柴胡湯
  4. 柴胡桂枝湯
  5. 麦門冬湯

風邪に対する心掛け

 風邪薬は、あくまで”対症療法”です。従って、風邪薬を服用し、休養、十分な睡眠、栄養価の高い食事を心掛け、のどの刺激を防ぐため、禁煙、うがいの励行を心掛けましょう。さらに、外出を少なくし、衣服・寝具で体を保温し、部屋の温度・湿度・換気にも注意して下さい。

風邪薬の服用に対する注意

  1. 服用後は自動車の運転をしないこと
  2. 小児の手の届かないところに保管する
  3. 直射日光を避け、湿気の少ない涼しいところに保管する
  4. ピリン過敏症に注意する(ピリン系のお薬で今まで具合が悪くなったことのある方)
  5. アスピリン(ピリン系ではありません)でぜんそくの様な症状を起こしたことのある方
  6. もし解らないことがあれば医師・薬剤師に必ず相談して下さい。(もちろんWoodyの掲示板でいつでも御質問にお答えします。