成人病検査について

↓下の表をそれぞれクリックして下さい。

心電図

血圧

尿糖

血糖

中性脂肪
(トリグリセライド)

総コレステロール

HDL-コレステロール

尿酸

悪性腫瘍

悪性腫瘍の検査

  • 一般的検査
  • 腫瘍マーカー


成人病とは?

成人病というのは戦後に生まれた用語で、成人になると必ず起る病気というのではなく、成人に発生しやすい病気という意味です。
成人病は一度羅患すると長期化する特徴があり、自覚症状が少ないため、知らずに進行している場合が多いものです。35才をすぎれば、日常生活の摂生と定期的な検査をすることが必要です。
ここでは代表的な成人病検査として循環器関係、糖尿病、痛風、腫瘍マーカーについて述べます。

<心電図>

項目

正常値

検査の意義
  1. 心電図
  2. トレッドミルベクトル
  1. 異常な波形
  2. 期外収縮などがない

心電図は心臓の筋肉が発生する電流をとらえて、波形をとらえ、その形によって、心臓の働きを調べるものです。
狭心症などでは発作がおさまると、心電図は正常に戻ってしまう場合があり、また安静時にはなんの変化がなくても、運動すると異常があらわれる場合があります(負荷心電図)

↑このページのtopに戻る


<血圧>

項目

正常値

検査の意義

血圧の測定

最大血圧
140〜90mmHg
最小血圧
90〜50mmHg

脳卒中、心臓病、腎臓病などの成人病の引きがねとして恐れられているのが、高血圧で、日頃から血圧をチェックしてコントロールするのが大切です。
血圧を測定するときには、何回か同じ条件で測定して総合的に判断するのがよく、1回だけの測定で判断するには変動が大きすぎます。

↑このページのtopに戻る


<尿糖>

項目

正常値

検査の意義

尿糖 空腹時 食後2時間

陰性

健康な人では尿の中に糖が発見されることはありません。
尿の中に糖が出たからといって即、糖尿病というわけではなく、ストレス、
糖質の大量摂取、ステロイドホルモンの使用によっても尿糖が陽性になります。
また、腎臓での再吸収閾値(正常170mg/dl)が下がっているため、
尿糖陽性になる(腎性糖尿)場合があり、これらは糖尿病とは区別して考えます。

↑このページのtopに戻る


<血糖>

項目

正常値

検査の意義

血糖
糖負荷試験
  • 空腹時・・・110mg/dl以下
  • 負荷後60分・・・160mg/dl以下
  • 負荷後10分・・・120mg/dl以下

糖尿病では食事に関係なく、
いつ血糖をはかっても200mg/dl以上、空腹時110mg/dl以上、
食後2時間130mg/dl以上で尿糖陽性の場合
糖尿病の疑いがあります。
確定診断には、糖75g負荷試験および、
インスリンの測定を同時に行います。

糖尿病には2つのタイプがあります。

  1. 沍^糖尿病・・・IDDM:インスリン依存型糖尿病:若年性糖尿病
  2. 型糖尿病・・・NIDDM:非インスリン依存型糖尿病:成人型糖尿病

糖負荷試験(GTT)

尿糖

血糖

IRI

沍^、型

糖尿病

陽性

糖尿病型

低反応

その他の
糖尿病

慢性肝炎
急性肝炎
末端肥大症
クッシング症候群
甲状腺機能亢進症
脳血管障害
ステロイド使用
胃切除後
肥満

陽性

糖尿病型

高反応

腎性糖尿

陽性

正常型

正常型

↑このページのtopに戻る


<中性脂肪(トリグリセライド)>

項目

正常値

検査の意義

中性脂肪
(トリグリセライド)

35〜170mg/dl

中性脂肪はVLDLというリポタンパクの中に多く含まれ肝臓で作られます。
この中性脂肪は体のエネルギー源として利用されますので、食べ過ぎなどによる
余分のエネルギーは中性脂肪の形で蓄積されエネルギー不足のとき
利用されますが多くなりすぎると、肥満、脂肪肝の原因になります。
さらにこの中性脂肪が血管にこびりつくと、動脈硬化の原因になります。

↑このページのtopに戻る


<総コレステロール>

項目

正常値

検査の意義

総コレステロール

130〜230mg/dl

コレステロールは主としてLDLというリポタンパクに含まれて血液に溶け、
各細胞に届けられています。
コレステロールは細胞膜を構成する成分のひとつであり、
ホルモンや胆汁酸の原料として必須の脂質ですが、
多すぎると動脈の内壁に付着して動脈硬化を起こします。

↑このページのtopに戻る


<HDL-コレステロール>

項目

正常値

検査の意義

HDL-コレステロール

36〜37mg/dl

LDLというリポタンパクは肝臓から血管などにコレステロールを運ぶのに対し
HDLというリポタンパクは逆に血管壁に付着した、コレステロールを除去する
働きがあります。したがってHDL中に含まれるコレステロールが多い
ということは、血管壁のコレステロール量が少ないということであり、
動脈硬化の予防にはなくてはならない検査です。
したがって数値が低い場合は狭心症、心筋梗塞、脳卒中の危険が高いことになります。

↑このページのtopに戻る


<尿酸>

項目

正常値

検査の意義

尿酸(UA)

男 3〜7mg/dl
女 1.9〜5.4mg/dl

尿酸は、生体内プリン代謝の最終産物で、尿中に排除されます。
尿酸のつくられ方が増えたり腎障害があって排泄がうまくいかなくなったり
すると、血中の尿酸が増加し高尿酸血症となります。
高尿酸血症が続くと、尿酸が関節、筋肉、腎臓に結晶となって付着し、
激痛発作を起こします。これが痛風です。腎臓への蓄積は腎結石となります。

↑このページのtopに戻る


<悪性腫瘍>

腫瘍とは生体の組織の一部が自律性をもって過剰の発育(病的な細胞増殖)が起ることをいうと定義されています。

良性腫瘍(benign)

悪性腫瘍(malignant)

良性腫瘍

悪性腫瘍

構造

成熟(分化型)

未熟(未分化)

発育様式

膨脹性

浸潤性

発育の速さ

遅い

速い

転移

少ない

多い

手術後の再発

少ない

多い

↑このページのtopに戻る


(1)悪性腫瘍の検査(一般的検査)

項目

検査の意義

内視鏡検査

直接内視鏡で観察する方法で、胃、直腸、気管支、
膀胱、腹腔、関節内部など広い範囲で応用されます。

細胞診

分泌液から、あるいは内視鏡によって採取した細胞を顕微鏡で観察し、
その形態異常を診断する方法です。

X線検査

正常組織に比べガン組織がX線を通しにくいことを利用した検査です。
現在は造影剤と組み合わせた検査、あるいはコンピューターで解析する
CTスキャンが広く利用されています。

超音波検査
(エコー検査)

超音波が人体に発射されると、組織や臓器にあたってはね返ってきます(エコー)。
これを画像化して体の内部を再構築し、病巣を発見します。

便潜血反応

大腸ガンの初期には便の潜血反応が継続して陽性になりますので、
大腸ガンのスクリーニングとして利用されます。

(2)悪性腫瘍の検査(腫瘍マーカー)

 

ガン患者の血液中に、正常人にはないある種のタンパク質が検出されます。これらのタンパク質を腫瘍マーカーとしてガンの検査に利用しています。

項目

検査の意義

AFP(α-フェトプロテイン)

胎児の血清中にのみ存在するタンパク質が、肝ガン患者の血清中に検出されたことから
注目された腫瘍マーカーです。原発性肝ガン患者の90%が陽性に出ます。
その他転移肝ガンで10%、胃ガンでも少数例の陽性が認められています。

CEA

大腸ガンの患者血清から検出された胎児タンパクであり、大腸ガン、直腸ガンの70%が陽性にでます。
その他胃ガンの一部、胆道ガン、膵ガン、肺ガンなどにも上昇例がみられます。

CA19-9

膵ガンでは81%の陽性率を示します。
その他胃ガン、肝ガン、大腸ガンなどの消化器ガンで15〜30%の陽性率であり、
一方、胃潰瘍、肝硬変、肝炎、慢性膵炎でも10%以下ながら陽性にでます。

CA125

卵巣ガンに対する陽性率は82.2%と高い値を示します。
健常人で陽性(35/ml以上)を示す率は1%程度とされます。
その他、膵ガン58.6%。肺ガン32%、乳ガン12%、消化器ガンで26.7%の陽性率とされています。

↑このページのtopに戻る