今年も、花粉症の季節が始まってしまいました。
この時期になると、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどで憂うつな方も多いはずです。
そんな方に、花粉症の起こるメカニズム、そもそも花粉症ってな〜に?
といった素朴な疑問や養生法などについてQ&A方式でお答えします。

Q1. どうして大人になってから突然花粉症がおきるの?
Ans.  花粉症は花粉を吸い込むことによって起こる病気で、発症にはIgE抗体と呼ばれる花粉などの抗原に抵抗して体内
   に作られる反応物質を作りやすいアレルギー体質が大きく関与しています。
   今の時期に多いスギ花粉に対するIgE抗体が花粉症発症に至るまでの量が体内で作られるまでには、通常20〜30年
   かかるといわれています。
   しかし、体質や吸い込む花粉の量の違いにより、花粉症になってしまうまでの時間は違います。
   住んでいる環境によっても変わってきます。
Q2. 花粉症が発症しやすい環境は?
Ans. 大気汚染や住環境、食生活などが関係します。
   スギ花粉症は、スギの木が多い山間部より都市部に花粉症の方が多いのです。
   それは、人工的な都市型の生活環境が影響すると考えられます。
  1. 大気汚染・・・窒素酸化物やディーゼル車から排出される微粒子などの化学物質が花粉と一緒になると、症状の
    強さが増強されてしまいます。
  2. アスファルト道路・・・飛んできた花粉は、土の上に落ちるとその後再び舞ってしまうことが少ないのですが舗装された道路上だと、風などにより再び舞い上がってしまい花粉の飛散量自体は少なくても絶対量が増えるため症状が出やすくなります。
  3. 気密性の高い住居・・・一見外部からの遮断性がよく花粉の進入が無いように思われますが、逆に花粉が持ち込まれると排出されづらく、また、カビやダニ、ハウスダストなどのアレルギー物質の増加を招くことになります。
  4. 食生活の欧米化・・・従来の日本食とは違う、高たんぱく食や加工食品、保存剤などの摂取の増加。
Q3. アトピー性皮膚炎の人って花粉症になりやすいってホント?
Ans. アレルギー疾患の中で遺伝的な要素が強いものを”アトピー疾患”といいます。
   アトピー疾患の人はIgE抗体を作りやすい体質を持っているため、いったん1つのアレルギー疾患にかかると、その
   後も違うアレルギーにかかってしまう可能性があります。
   ですから、幼児期にアトピー性皮膚炎や喘息になった人は、体質的にも花粉症にかかるリスクも高くなります。
Q4. 花粉症の症状はどんなのがあるの?
Ans. 主なものは、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど。
   飛んできた花粉は、まず目や鼻の粘膜にくっついてアレルギー反応を起こします。
   そのため、花粉症になるとくしゃみ、鼻水、鼻づまり目のかゆみなどが起きます。
   それ以外にも、のどが痒くなったり皮膚症状が出たりすることもあります。
Q5. 花粉がたくさん飛ぶのはどんなとき?
Ans. 雨が降った翌日で晴れ上がった風の強い日は要注意。
   前日に雨が降って、翌日お天気が良くなった場合、気温の上昇と湿度の低下により前日飛ばなかった花粉も加わり
   飛散量は倍になります。
   一番花粉が飛びやすい時間は午後1〜3時ごろといわれています。
Q6. 前年の天候と花粉症の関係は?
Ans. 前年の夏が猛暑だと花粉の飛散量が増えます。
   スギの花粉は、7〜9月ごろ最高気温が高く日射量が多い猛暑が続くと、雄花の芽が活発に発育してツボミをたく
   さんつけるために翌年の花粉量が増えます。逆に冷夏だと、初行くが悪くなるので花粉量は減ります。
   また、花粉の飛び始める時期ですが、1〜2月にぽかぽか陽気の続く暖冬だと飛散開始時期は早まりますし、逆に
   寒さが続くと飛散開始時期は遅くなります。
Q7. 花粉症を緩和させる食餌療法は?
Ans. ヒスタミンやコリンを含む食品を避ける。
   花粉症でも食物アレルギーが無いかぎり、普通に食事をして大丈夫です。
   ただし、食生活の欧米化にともなってアレルギー疾患が増加していますし、高たんぱく・高脂肪の食事が体内で
   IgE抗体を作る手助けをしているという報告があります。
   たんぱく質や脂肪を多く含む牛肉や豚肉、牛乳、バターなどの摂り過ぎには注意しましょう。
   アレルギー症状を引き起こすヒスタミンやコリンは実は食べ物*1にも含まれています。これらを含む食品を繰り返
   し多量に摂取しているとアレルギー症状を悪化させることがありますので注意してください。

    *1 ヒスタミン・コリンを多く含む食品
      ほうれん草、タケノコ、なす、タコ、イカ、さといも、そら豆、
      そば、カツオ、まぐろ、落花生、栗、夏みかん、など。

   また、食品添加物もアレルギーを起こす原因になりますので出来るだけ摂らないように心がけましょう。
   タバコ、アルコールも控える必要があります。

Q8. 花粉症を緩和させる生活法は?
Ans. 何と言っても、花粉を遠ざける様に工夫し、規則正しい生活を心がけましょう。
  1. インターネットや、テレビ雑誌などの花粉情報をマメにチェックし飛散量の多い日はなるべく外出しないようにする。
  2. 帽子やマスク、メガネを着用して花粉が目や花に付着しないように注意する。このとき服装は花粉のつきやすい目の粗いセーターなどは避けなるべく表面がつるっとした服装にする。
  3. 花粉が室内に入らないように、飛散量の多い日はなるべく窓を開けないようにし、布団や洗濯物は干さないようにする。 また、外出から帰ってきたら衣服についた花粉を玄関先でよくはらい落してから入室するようにしてください。
  4. 体力をつける。
  5. ストレスをためない。
  6. 十分に睡眠をとる。