3月 23 2007

10代へのタミフル処方中止 厚労省、中外製薬に指示

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2007年3月21日】
タミフル:10代への処方中止 厚労省、中外製薬に指示

 厚生労働省は20日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用後、いずれも12歳の男児が転落し骨折する事故が新たに2件起きていたことを発表した。同省は「因果関係は明らかではない」としながらも、同日深夜に会見し、10歳以上の未成年については原則、タミフル使用を控えるよう添付文書を改訂、医療機関に「緊急安全性情報」として配布するよう輸入販売している中外製薬に指示したことを明らかにした。予期しない重要な副作用が生じた場合に発する「緊急安全性情報」を同省が出すのは04年3月以来3年ぶり。

 同省によると、20日未明、インフルエンザと診断されタミフルを服用した男児(12)が突然、2回にわたり自宅2階に駆け上がってベランダから飛び降り、右足を骨折した。また、2月8日にもインフルエンザと診断され、タミフルを服用した別の男児(12)が2階から飛び降り右ひざを骨折した。担当医は回復が早く、インフルエンザ脳症とは考えにくいとしている。

 これらの事故を受け、同省は10歳以上の未成年者については「ハイリスク患者以外は原則、タミフルの使用を控える」とした。10歳以上の理由について、同省の黒川達夫・大臣官房審議官は「9歳までインフルエンザによる死亡例が多いため」と説明した。中外製薬の上野幹夫・代表取締役は「緊急安全性情報の作成・配布は速やかにしたい」と話した。\n\n タミフル服用後に異常行動を起こし、死亡した子供の事故は04年以降、計5件発生。今年2月には愛知県と仙台市で中学生がタミフル服用後に転落死する事故が相次ぎ、同省ではインフルエンザにかかった未成年について、発症後2日間は目を離さないよう注意喚起していた。

 タミフルはスイス・ロシュ社が製造するインフルエンザ治療薬。同社の推計では、01年の発売以来、世界の服用者の約8割にあたる約2450万人が日本で服用した。【北川仁士】

3月 20 2007

べにふうきの緑茶 花粉症に効果、人気上昇

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2007年3月20日】
YOU館:べにふうきの緑茶 花粉症に効果、人気上昇\

◇くしゃみ、鼻水、目のかゆみ
 国産紅茶の新品種として鹿児島県枕崎市で40年以上前に生まれた「べにふうき」(紅富貴)が、花粉症対策の有力株として注目を集めている。紅茶としてではなく、新芽を蒸して乾燥させ、緑茶にして飲むと鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみなどのつらい症状を軽減することが分かり、関連商品の売れ行きは好調だ。花粉症患者にとって、すい星のごとく現れたべにふうきの緑茶に期待は高まる。【松谷譲二】

●抗アレルギー
 べにふうきは1965年、国産の紅茶品種開発を目指した旧農林省茶業試験場枕崎支場が、アッサムの雑種とダージリンを交配して作った。ふくよかな香りと品質の良さが特徴だ。
 枕崎支場とともに研究に携わった独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点」(静岡県島田市)が01年、抗アレルギー作用のあるメチル化カテキンを多く含むべにふうきに注目、研究に着手した。花粉症の27人に4カ月間、べにふうきの緑茶を飲んでもらって効果を調べるなどした。その結果、鼻づまりやくしゃみなどを軽減することを突き止めた。
 メチル化カテキンは一般に流通している緑茶にはほとんど含まれていない。べにふうきも、発酵させて紅茶にすると日干しなどの過程で分解されてしまうため、緑茶にして飲むことが条件だ。
 山本万里研究長によると、効果についてまだ詳しく解明されていないものの「症状が緩和されるのは間違いない。生姜(しょうが)のエキスと混ぜて飲むと劇的に効果が上がる」と太鼓判を押す。
 
●関連商品続々
 研究結果は、花粉症対策をうたう関連商品販売に弾みをつけた。こしき海洋深層水(鹿児島県薩摩川内市)は、1月末からペットボトル入りの「紅富貴茶」(350ミリリットル、210円)を発売し、全国発送も受け付けている。島津興業(鹿児島市)は、渋みを和らげて茶葉を粉末状にしたスティックタイプ(1・2グラム30本入り、1575円)の緑茶を売り出した。飲むと30分ほどで鼻水やくしゃみが止まり、3-6時間ほど治まるという。担当の大山力三さん(45)は「効き目に驚くお客さんが多い。最近は市場も広がっている」と話す。
 アサヒ飲料(東京)は、ペットボトル「べにふうき緑茶」(350ミリリットル、210円)の生産を、05年の4000箱(24本入り)から06年は3万箱、07年は10万箱に大幅に増やした。
 べにふうきは、鹿児島県や静岡県などで栽培されている。鹿児島県農産園芸課によると、県内の栽培面積(昨年3月現在)は、3年前の倍の約50ヘクタールに増えた。野菜茶業研究所枕崎研究拠点の谷口郁也研究員(31)は「栽培方法を教えてほしいという問い合わせが全国から来ている」と言う。

●「面白い発見」
 お茶に詳しい大妻女子大学の大森正司教授(食品科学)は「まれにみる面白い発見ではないか。症状の改善について個人差は当然あるだろうが、効かない人は継続して飲んでみるといいのではないか」と話している。
<紙面編集・松尾雅也>

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